設計契約という大きな山を越え、ようやく一息ついたところに一本のメールが届きました。
「来週、現地で『配置打ち合わせ』をしましょう」
ついに現場が動き出す合図です。 しかし、この「配置打ち合わせ」、ただ現場を見るだけではない、家づくりにおいて『取り返しのつかないミス』を防ぐ最後の砦だったのです。
■ 「配置打ち合わせ(地縄確認)」とは何か?
配置打ち合わせとは、実際の敷地に『地縄(じなわ)』と呼ばれる青いロープを張り、図面通りに建物が配置されるかを確認する作業です。
現場は今の住まいから徒歩8分。散歩がてら向かいましたが、担当営業からの事前情報は驚くほどドライでした。
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営業からの連絡: 「私は行きません。現場監督がいますので直接どうぞ」
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足りない情報: 現場監督の氏名、連絡先、性別、年齢。すべて不明。
「せめて名前くらい教えてよ……」と苦笑しつつ現地へ向かうと、そこには意外な出会いが待っていました。
■ 固定観念を壊す、フレッシュな現場監督の登場
「現場監督」と聞くと、なんとなくコワモテのベテランを想像して身構えていましたが、そこにいたのはヘルメット姿の若い女性。 「現場監督の〇〇です!よろしくお願いします!」と、眩しい笑顔で迎えられました。
実は昨今、建築現場でも女性の監督が急増中。 彼女のフレッシュで細やかな対応に、私の不安は一瞬で消え去りました。むしろ、『施主の細かいこだわりを汲み取ってくれそう』という安心感に変わったのです。
■ 【有用】地縄マジックを攻略する!
敷地には、建物の外周に沿って青いロープが張られていました。 ここで家づくり初心者が必ず通るのが、『地縄マジック(家が予想以上に小さく見える現象)』です。しかし、私の感想は逆でした。
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「リビング、意外と広いじゃないか!」
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「玄関の奥行き、図面より余裕があるな」
これまでiPadのアプリで910mmのグリッドを死ぬほど眺めていたおかげで、空間のスケール感が脳にインストールされていたのかもしれません。
アドバイス: 地縄を見た時に「狭い!」と焦る必要はありません。基礎ができ、柱が立つと、家は再び大きく見えてきます。
■ 現代の現場監督は「LINE」で繋がる時代
驚いたのが、監督さんから提案されたコミュニケーション手段です。
「LINEグループを作って、進捗を写真付きで随時共有しますね!」
大手ハウスメーカーでは独自のアプリを使うこともありますが、オープンハウスでは現場監督とのLINE直結が標準(あるいは監督の裁量)になっているようです。 さらに、『建築途中に中に入って、コンセントの最終位置などをその場で相談しましょう』という神提案まで。
公式のルールでは「安全のため立ち入り禁止」と書かれていても、現場の監督と良好な関係を築くことで、『図面では気づかなかったコンセント位置の微調整』などのラストチャンスを勝ち取ることができます。
■ 配置打ち合わせでチェックすべき「3つのポイント」
これからこの打ち合わせに臨む方は、以下の3点だけは必ず確認してください。
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隣地境界線との距離: 「エアコンの室外機」や「ガス給湯器」が置ける隙間が本当にあるか?
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GL(地盤の高さ): 道路や駐車場から玄関までの段差は、足腰の弱い家族にとってキツくないか?
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窓のプライバシー: 地縄の位置に立ち、隣家の窓と「こんにちは」してしまわないか?
■ まとめ:いよいよ、着工へ
配置打ち合わせを終え、いよいよ着工は1週間後。 これからは毎日、いつもの散歩道が「我が家の成長記録」になります。
設計図という「理想」が、重機と職人さんの手によって「現実」に変わるフェーズ。 44歳、ワクワクが最高潮に達しています。
次回、 第19話:【全公開】オプション総額2,722,000円。44歳が「性能」と「快適さ」に投じた全内訳
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